島根県浜田市の浜田市世界こども美術館です。

日本の中のはまだの美術

日本の中のはまだの美術

-感動とともに生きた人々-
2014年5月31日(土)~7月13日(日)
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浜田市と当館は、2011年から市内すべての公共施設の美術品調査を実施しました。本展は、調査の結果あきらかになった浜田の美術のダイナミックな流れをご覧いただき、感動とともに生きた作家たちの「心」に触れていただきたいと願って開催するものです。
昨年の企画展「はまだの美術-過去・現在、そして世界へ-」では、明治時代から現在に至るまで浜田の美術を創り続けてきた多くの作家の作品を一堂に展示しました。今年は、伊藤素軒・喜代吉郊人・森脇忠・山崎修二の4人に焦点をあて、彼らの人生と作品を通して、「感動とともに生きる喜び」をお伝えしたいと思います。
本展を通して、日本の美術は地域の美術の積み重ねだと実感していただけたらうれしく思います。

伊藤素軒/喜代吉郊人/森脇忠/山崎修二
石本正/伊藤彪/上田桑鳩/加納辰夫/川端健生/小林萬吾/斎藤与里/
杉浦非水/妹尾正雄/千金貫事/寺戸恒晴/中尾彰/中村秀之助/
橋本明治/橋本弘安/藤田威/山中徳次  【特別出品】 佐々木恵未

◆ 開館時間/午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
◆ 休館日/毎週月曜日
◆ 主催/浜田市、浜田市教育委員会、公益財団法人浜田市教育文化振興事業団、浜田市世界こども美術館
◆特別協力/浜田市郷土資料館
◆助成/公益財団法人エネルギア文化・スポーツ財団
◆ 観覧料
一般 300円(200円)、高校・大学生 200円(100円)、小・中学生 100円(50円)  
※( )内は20名以上の団体料金


展覧会概要

千金貫事「雪の藁小屋」 (1962年)

千金貫事「雪の藁小屋」 (1962年)

第1章 感動とともに生きた洋画家
浜田の西洋美術は、黒田清輝に学んだ杉浦非水によってもたらされ、森脇忠・千金貫事・清水光夢らに受け継がれました。中央の画壇と浜田が結ばれたのは、1933年に独立美術協会の加納辰夫と中尾彰の二人がこの地で洋画講習会を始めてからのことでした。この会には、山中徳次・伊藤彪ら若い画家が参加しました。

伊藤彪/加納辰夫/小林萬吾/妹尾正雄/千金貫事/
寺戸恒晴/中尾彰/中村秀之助/山中徳次/
佐々木恵未

森脇忠「舞奴」(1938年) 個人蔵

森脇忠「舞奴」(1938年) 個人蔵

第2章 森脇忠の感動
石見に西洋美術をもたらした杉浦非水は、後にグラフィックデザインの父と言われました。彼は、若い頃約1年7ヵ月浜田で過ごしましたが、その際、森脇忠の才能を見出しました。森脇は杉浦や黒田清輝の指導を受けて独自の絵画世界を創りだしました。

杉浦非水/森脇忠

伊藤素軒「鶏」1922年代  日原歴史民俗資料館蔵

伊藤素軒「鶏」1922年代 日原歴史民俗資料館蔵

第3章 伊藤素軒の感動
20代で日本画を学んだ伊藤素軒は、30代に渡米。ボストン美術館で『平治物語絵巻』の模写をした後、エール大学で本格的に洋画を学びました。しかし、帰国後は洋画で生計をたてることが出来ず、浜田をはじめ各地を巡って鯉などの日本画を描き続けました。

伊藤素軒

山崎修二「校舎と松の木」(1947年) 浜田高等学校蔵

山崎修二「校舎と松の木」(1947年)
浜田高等学校蔵

第4章 山崎修二の感動
戦後、石見の洋画界をけん引・発展させたのは、セザンヌやゴッホを我が国に初めて紹介した斎藤与里に師事した山崎修二でした。山崎は高校教師として多くの生徒を指導する一方、日展・東光展で活躍しました。1948年に山光会が発足してからは、夏の絵画講習会は大勢の人で賑わいました。これが石見における洋画興隆の母体となったのです。山崎の門下からは多くの画家が巣立っていきました。

斎藤与里/山崎修二

喜代吉郊人「観世」(1979年) 浜田市役所蔵

喜代吉郊人「観世」(1979年)
浜田市役所蔵

第5章 喜代吉郊人の感動
浜田の書道は、戦後になって本格化しました。その最大の牽引者は前衛書道家上田桑鳩に師事した喜代吉郊人です。
 1952年、喜代吉郊人・田中千古・福田石峰・山藤耕子・藤本法慎・森須園による五風会という研究会が発足しました。メンバーは中央の展覧会に出品し続ける一方、浜田での書道教育の充実をはかるべく研鑽を積みます。これによって、浜田では芸術書道と教育書道がともに栄えました。

上田桑鳩/喜代吉郊人

橋本弘安「夢のお話」(1979年)

橋本弘安「夢のお話」(1979年)

第6章 感動とともに生きた日本画家
第二次世界大戦後、浜田から橋本明治と石本正の二大巨匠が現れました。また、藤田威は、生徒を指導しながら自分にしか描けない作品を求め続けました。世界こども美術館には橋本明治と橋本弘安父子の作品が収蔵され、石正美術館には、石本正の作品と石本を感動させた日本画家の作品が数多く収蔵されています。

石本正/川端健生/橋本弘安/橋本明治/藤田威

講演会・コンサートなどの催し

※展覧会の観覧料が必要です/◇場所:5・4階 展示室

◆5月31日(土) 14:00-15:00  
 オープニングイベント 対話型鑑賞のつどい1 / みるみるの会 
◆6月1日(日) 14:00-15:00 
 講演会「喜代吉郊人先生と五風会」  ◎講師:山藤耕子さん(五風会顧問) 
◆6月7日(土) 10:00-17:00 ← 雨天のため中止となりました
 第4回 市民写生大会(浜田市教育委員会 主催) ※参加無料 
◆6月8日(日) 14:00-15:00 
 作品の前で海と川の話を聞こう 
 ◎出演:坂本文江さん(浜田の子ども達の未来を考える会代表) 
◆6月14日(土) 14:00-15:00
 講演会「山光会のあれこれ」 ◎講師:加賀羅聰さん(山光会 顧問) –
◆6月15日(日) 14:00-15:00 
 見て聞いて楽しむ絵本の集い 「さくらえの民話」「石見のむかしばなし」 
 ◎出演:sonokoさん ほか
◆6月21日(土) 14:00-15:00 
 対話型鑑賞のつどい2 / みるみるの会
◆6月22日(日) 14:00-15:00 
 講演会「浜田の書道と書道教育」 ◎講師:森須園さん(五風会顧問) –
◆6月28日(土) 14:00-15:00 
 家族で楽しむギャラリーコンサート ◎出演:Duo・アフェッティ
◆7月5日(土) 14:00-15:00 
 講演会「浜田の美術を創った人-杉浦非水・森脇忠を中心に-」 
 ◎講師:神英雄(当館学芸員)
◆7月12日(土) 14:00-15:00 
 対話型鑑賞のつどい3 / みるみるの会
◆7月13日(日) 14:00-15:00 
 見て聞いて楽しむ絵本の集い 「さくらえの民話」「石見のむかしばなし」
 ◎出演:sonokoさんほか 

※予定は変更になる場合があります。

企画展のご案内

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